コンイン好きへ15のお題

1.地球 最終回後
2.出撃 本編前日譚 My設定
3.プライドor信用 前述:29話
後述:32話
プライド:インフェルノ
信用:グランドコンボイ
4.洗脳 29話後30話前
5.絆 30話 第三者視点
6.陽 32話
7.ヒトリ 32話後
8.強さ 34話 ロードバスター視点
9.帰還or「ただいま」 前述:35話
後述:
帰還:インフェルノ
「ただいま」:
10.姿が変わっても
11.戦う者と護る者
12.訓練
13.一つになる
14.フタリ
15.過去と現在と未来

BACK

 

 

 

1.地球
 慣れた道をビークルモードで走る。
 浮上したオーシャンシティへ続く滑走路を通っていると、シティに見慣れた1体のトランスフォーマー。
 規定ギリギリのスピードまであげ、シティ内へ入って行く。

 群青が四方八方に広がる。見上げれば水色で覆われている。
 ふと振りかえり、右腕に装着した銃を構えそうになったが、留めた。
 とがめる声はなく、左隣へとそれは立つ。
 太陽との距離に恵まれたことで生物が住める環境が作られた。シティは人工的なものだが、この海や空は自然にできたものだ。
 機械惑星と呼ばれる星にはないもの。
 自然と呼ばれる景色。思い出は心に残っている。ボディが変わろうと思いが消えることはない。
 隣人への想いも、同様に。


2.出撃
 10年前は後方支援で、同盟が結ばれたときは救護班にいて。
 前戦に立つことは殆どなかった。
 それなのに総司令官直々のチームへ入ることになり、気持ちが弾む。
 残兵が脱走し、反乱を起こす。それを止めに出たのが初だ。
 自らが傷つくのもかまわず、仲間を守ろうとする総司令官の無茶ぶりにあきれつつも感心をよせるようになった。
 10年後、のちに大きくなるとは知らずに着いていく。ただひとつ、誰よりも彼と一番親しい関係となった以外は何も変わらずに。


3.プライドor信用
 壊すことなど望まない。力に溺れたくもない。
 上空に差した光は今、アイに映されているもの。崖の上で銃音が鳴り響いている。
 愛しい人の声が聴こえる。彼の傍を離れたくない。
 愛する景色を守るため、拒み続ける。
 その体に刻みつけられようとも。

 った一言で理由になるとは思っていない。だが疑うのは筋違いというもの。
 静かに流れる波、動かない深い青。強さは同じかあるいは底のないものなのか。
 失いたくないのはもちろん。どうせならばつれて逃げ出したい。
 そうはできない。いや、したくないのだ。
 信じなくてどうする。最初からあきらめていては苦しみ続けるのを拒んでいるのと同じ。
 誰よりも逃げ出したいのは己。そうしないのは共に苦しむと決めたから。
 応援し続けるためだから。


4.洗脳
 バンパーが、右肩が、悲鳴をあげる。内部からプログラムが書き換えられようとしている。対応ソフトが次々に崩壊していく。気を許せばこの身は向こう側へ。
 痛みが引くことが少なくなってきた。ますますボディが軋む。
 記憶回路に刻まれた映像が、映像回路に繋がり見せる。
 忌々しい、強制的な勧誘。
 利用されるならばこちらから利用するのも手ではないだろうか。
 どうせ除去しきれないのならば、元に戻れないのならば――。


5.絆
 どうして追ってきたのか。答えは単純明快。
 その一言で全て説明される。ご丁寧に解説付きで。
 苦しみは分からなくとも、別の苦しみは互いに味わっている。誰かが痛みを訴えれば他の誰かが痛みを受ける。
 苦痛を互いに持つことで、喜びも共に持つことができる。たとえ傍にいなくとも、力は心は繋がっている。共有することができる。
 独りで抱え込まないで。今新たな力を手にして。


6.陽
 煌々と光るそれは幾つもの恒星をも飲み込む。
 云わば赤のブラックホール。問答無用で燃やすのだから。
 この体に巣喰う闇も消しさってくれ。
 隅からすみまで。ひとかけらも残さずに。
 足りない。ひとつの小さいものでは。足りない。
 砂となって消えていく。闇がガラガラと音を立てて崩れ、砂となって消えていく。
 痛みは、苦しみは、もう感じない。
 燃やし尽くした。
 一筋の光を残して、全て。これで――…。
 これで、貴方と共にいられる。


7.ヒトリ
 無事だと分かっていても。傍にいないだけで感じる虚無感。
 姿がない。見えない。そこにいないと知らされる。
 ああ――こんなにも不安になるものなのか。
 戯れていても埋まらない穴。
 たまらなく寂しい。


8.強さ
 これは戦いだ。いつか来ることだ。
 分かっていたことなのに、いざ目の前にすると疑問が起きる。
 どうしていないのにそんなに冷静で、どうしていないのに次のことが、どうして――そんな覚悟が。
 それがそういうものならば、己はまだまだだ。もっともっと腕を上げなければ。
 彼は最後までありつづけた。彼は最後まで信じ続けた。
 言葉にしなくても、2人は互いを想っている。それもまた一様。


9.帰還or「ただいま」
 準備に戸惑ったものの、再び参戦できる。
 仲間と共に巨大な敵を倒すために、新たなボディで。
 さあ、再び新たな仲間と共に。この新たな力を貸そう。
 味方のために。そして、貴方のために。
 有るべき場所へ帰ってきたのだから。


10.姿が変わっても
11.戦う者と護る者
12.訓練
13.一つになる
14.フタリ
15.過去と現在と未来