人によって感じるものは違う。身近な仲間は静かなものを、理解ある仲間はリズミカルなものを、己は激しいものを好む。
決して相入れないと思っていた相手との、共通。普段からは想像がつかないと言われる相手との対峙。
生まれながらにして決められていたとしたならば、どうして2つは1つになれたのか。
表面上は、2つに分かれたままだけれども。
恨(うら)んで憎んで蔑(さげす)んで罵って。
嫌いだと思うものを好んで、好きだと思うものを嫌って。
それでも影では惹かれ合い、1つになる場所を正反対の方法で探している。