「UNIQLON…マイクロン達の過去…おいおい、マジかよ」
膨大なデータは真実を流し続ける。 マイクロン誕生の事実を。
「なるほどな…こりゃー言いたくても言えねえ。ん? だとすると…」
パタパタと画面はギガロニアの過去が映される。
「…やっぱりか! 後は…」
サイバトロンの顔、デストロンの顔を持ったプラネットXの生き残り。その1人はマイクロン達と大きな繋がりを持っていた。
「『evolution』。これだ…このデータを映して持ち帰ればいいな」
ファイル名『UNIQLON BATTLE』。
キーパネルを操作してMOディスクベースにコピーする。
余りにも衝撃的な内容は、確かにホップ達が知らなくていい物だった。彼等はあまりに悲運だったのだから。
数百年前、マイクロンは生まれた。彼等は『進化したトランスフォーマー』でその力は未知数。
しかし戦いを嫌う平和的な種族で、そんな彼等を戦いに巻き込むデストロンからサイバトロンは彼等を逃がした。
ところが、彼等は運命の道筋を辿っていたのだ。決して逃れられない、悲運へ。
「親ってえのが、信じられねぇなぁ」
“破壊神”の意味を持つトランスフォーマー。それから生まれたマイクロン達。
親はサイバトロン・デストロンを利用して消滅させようとしていた。その為に細胞の一部一部をマイクロンに変えたのだ。全ては、仕組まれた事。
「……」
両顔の意味を持つ、両方に味方するトランスフォーマー。彼こそ破壊神の頭脳細胞…データには粉々になったと記されている。
「…『U』? 続きがあるのか?」
ピーッとコピーの完了音が鳴ると、続けざまに「『U』をコピーしますか?」のダイアログボックスが表示される。
「破壊神が…復活…?!」
マイクロン達が過去のギガロニアに住はじめた約10年後、生み親は一度倒されたものの復活した。新たな味方や犠牲を出し、戦いは終結した事が流れる。
「やべーな…もしこれが本当なら俺らの中にも…」
一刻も早く、渡さなければ。そして聞かなくてはならない。
自分達の神に。 復活の兆しはあるのかと。もしかすれば『X』の事も知っているのではないだろうか。
神は、全知全能と謂われる存在なのだから。
カシャンッ MOディスクに似たものを取り出すと、
「トランスフォーム!」
変形してメガロコンボイはその場を後にした。もちろん、データベースはロックして。
郊外不出のデータは緊急や非常事態、命令がなければ持ち出す事は禁じられている。
敵を欺くために造っては棄てていく街はいわばカモフラージュだ。ただでさえ広い街をさ迷い、何も見つからず諦めさせる為の。
誰もいない施設から、黒いコンドルが飛び立った…。
TO BE CONTENU GALAXY FORCE -END-...?