「見回ってくるよ。またここで落ち合おう」
 カシャカシャと音を立てて、ヘリコプターへと変形したライブコンボイは上昇し、南下していく。
 できるだけ地球人達との接触を避け、上空からモンスター達を探す。時々、クレバスにはまった白熊や氷山にぶつかりそうになる船を助けたりする。
 何も、モンスターを狩るだけが仕事ではない。人命救助も立派な仕事だ。
 南下していき、自然にめぐまれた大地の上を低空飛行し、時折ホバーリングをしたりして景色を楽しんだりする
 ひとつの河に来たとき、ライブコンボイは小さな影を見つけた。トランスフォームし、ズームアップさせた。
 褐色肌に黒髪の少年が溺れている。
 ――地球人との接触はできるだけ避けること。
 地球に派遣される時の条件だ。トランスフォーマーの存在はないものとすることに決定されていた為だった。
 なぜ地球との交流を絶つのか。ライブコンボイはその理由を知っていた。本来ならば知らされないことだが、彼は祖父から聞かされていた。
 地球人との交流を持つ、祖父から。
 だが、命の危険にさらされている場合、どうすべきかは分かっている。
 ライブコンボイは飛び、ヘリコプターへと変形。そして救助用フックで引っかけ、少年を救い上げた。
 安全なところへ少年をたたせると、その場を離れる。もう大丈夫だろうと。
 トランスフォーマーが交流を絶った理由。
 人間と機械生命体の力の違い。過去の戦いのように、人間達を巻き込む可能性がある。
 少年の言う事は信じてもらえないだろう。それでいい。彼自身も大人になっていく内に忘れるだろう、奇跡が起きたんだと。

 地球を一周して、約束の地へと足を着ける。
「お帰り。こっちはいないみたいだったぜ」
 これで安心して眠れるな、とオートボルトは笑う。
「僕のほうも異常なしだ」
 ライブコンボイは空を見上げる。
 ゆらゆらと動く虹色のカーテン。無数の小さな光。僅かだが、位置がずれている。ただひとつの光を除き。
 アイを一旦消し、再び点けライブコンボイはこう言った。
「“刻”(とき)が来るまで眠ろう。あの惑星(ほし)の戦士が訪れるその日まで」

 月日は流れ、ライブコンボイは眠りについた祠の中で、“鍵”に迫る闇を感じ目覚めた。
 そして話を聞いていた伝説の星より来る戦士達との出逢い。さらに。
 あの日の少年と再会する―…。
 身に付けしレスキューフックは、宇宙の危機に飲み込まれそうになる者達へと降ろそう。
 助けたいと思うのは、種族を越えて―……。

 To Be Contnu GALAXY FORCE-The Earth-...?

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