パーティも終わり、いわゆるお偉いさん達が全員帰って、いつもの服に着替えたルー君が床に腰を下ろしていた。
「っつあ〜! 疲れた〜!!」
「こらルーク、地べたに座るんじゃない」
「いいじゃんか、今ぐらい」
 ガイがルー君にやれやれと言った感じであきれてる。
 今日は他のみんなも疲れているだろうからと、片付けは明日になった。うん、これだけのテーブルとか大変だもんね。わたしもなんか疲れちゃった…。
「今日はもう休むといいだろう。人とそう変わりはないのだから」
「クラトス、着替えてないんだ」
「…やることがあってな」
 ちょっと気になったけれど、ここは彼の言うとおりにしとこう。貴族っていうのも大変なんだなぁと思った。
 ルー君はああだし、ガイは気さくだし、ゼロスもあんなだし。でも、彼らは『アドリビトム』(ここ)だからこそ、本当にくつろいんでいるんだろうな。
 いつだったか、ジェイドが言ったみたいに。

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