最後の間、がいる手前のセーブポイントでわたし達は一休みしていた。
「ゲーデ、レモングミ」
「いらん」
「受け取っておけ。回復役がいない私らのパーティでは、この体力で挑むのは無謀というものだ」
「……」
うーん、すぐには食べてくれそうにないなぁ。
「置いとくよ?」
「……」
左手に2、3個置いて、わたしはパイングミを食べた。さっきの戦いでテクニカルポイントつきちゃったんだよね。
なにより、各間以外に魔物がいなくてリミッツゲージもためられないし…なのに、ここは大きくなっていく。
あ、ゲーデグミ食べてる。なんだかんだで疲れてたんだろうなぁ。わたし達がくるまでドラピオンと対峙していたんだし、当然か。
やっぱり、ジャバウォックも言うことを聞かない。こいつは『負』でも光属性だから闇属性の彼とは相性悪いんだけどさ。
戦闘になるとやっぱり強い。もしかしたら、前よりも強くなってる。他の3体も、以前より強かった。
「くっ…」
「それっ!」
体力がきつくなって、トリートを使う。でも、グミもスペシックも切れて、これでトリートもなくなった。
スペタクルズで見たジャバウォックの体力はあと半分。
「はあっ!!」
ゲーデもテクニカルポイントがつきてきて、秘奥義で削るけれど、それでもまだ。
彼のオーバーリミッツが消えた瞬間、わたしは力を入れる。通常攻撃から沙雨系、そこから秘奥義に繋げる。
「これがディセンダーの力よ…!」
バックステップで距離をとれば、あと少しだった。は…でも、きつい…。
「ぐ…!」
「がぁ…!」
足払いを受けてセルシウスとゲーデが吹っ飛び、そのまま動かなくなってしまった。
ライフボトルも今までの戦いで使い切っちゃったしなぁ…前と違うから、全滅したらどうなるのか分からない。
でも、あきらめたらだめなのよね。悪あがきかもしれないけれど、せめて一撃…!
目をつむりたくなる程の光が、辺りを覆った。
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