「呼び方忘れちゃったんだって?」
「うん…」
「あのね、私のことはコレっちって呼んでたの。だからそう呼んで欲しいな」
「わかった、コレっち。他のみんなは?」
「えっとねー、ロイドはろいろい。リフィル先生はリフィ、ジーニアスはジーニで」
「結構あだ名で呼んでたんだね…」
「うん。でも呼びやすいほうで呼んだらいいんじゃないかな。みんなも嫌がらないと思うよ?」
「そう?」
「ああ。俺は構わねぇぜ」
「じゃあそうする」
「私もね」
「ぼくもー」
「リフィ、ジニで」
「それでねー、」
「俺さまのことはゼロスくんって呼んでね、ハニー♪」
「分かった、ゼロイね」
「んがっ!?」
「なんだその呼び方?」
「ロイドくんのも考えてたんだけどね。『ゼロス・ワイルダー』で『ゼロイ』」
「名前と名字をひっくるめた呼び方ですね…」
「さすがプレプレ」

「あ、スカタン」
「っぷ! すか、スカタンって…」
「ひどいよ、ローズ〜…ルーティも笑うな!」
「お前にはお似合いじゃないか」
「ウッドロウ様でいい?」
「…まあ他に呼ぶものもいるしな」
「あまり変わりませんでしたわね」
「ああ、フィリアさん…なんて聡明な…」
「使い方間違ってね?」
「カイル、ふれてはいけないと思うわ」
「まあスタンとルーティ以外はそのままだしねぇ」
「ナナリーは姉御だよね、やっぱり」

「ファラ」
「えっ?」
「あ、やっぱ嫌だった?」
「う、ううん。前はちゃんづけだったからちょっと驚いただけ」
「ごめん…」
「気にしないで。そっちの方が私としても嬉しいから」
「そう? よかった」
「うん、友達って感じがするからね!」
「でももうあの呼び方しないのはちょっと面白くねーなー」
「なぜだ。むしろせいせいするではないか」
「キールのことなんて呼んでたの?」
「言うなよ? 絶対言うなよ!?」
『キルキル』
「お前らー!」

back