クエストから戻って甲板に立つと、ちょうどコレっちとロイドくんが帰ってきた。
「お疲れ」
「ローズ、お帰りなさい!」
「お、ローズも帰ってたのか」
「ちょうど終わっててね」
 あれ…疲れてたのかな。なんか2人の顔がぼやけて…。
「ろ、ーズ? お前、体光ってないか?」
「え…?」
「これ、ディセンダーの光だよロイド! 私とゼロスに見えてた光!」
「これが!? でも、なんで…」
「分からな、い」
 う、なんか、体中の力が抜けて立って、られ…な…
「ローズッ!!」
 ロイド、く…。

***

「彼女の光はマナそのものだ。特定の人物にしか見えなかったのはごくわずかだった為と考えられる」
「それが、私とゼロス、セルシウスに見えた…」
「介添人にも見えてたみてーだがな」
「…ディセンダーは人の映し身をしていても、人ではない」
「けれども人だ。人はマナを持つ。彼女の抱えきれるマナが限界を越えた」
「そんなっ…!」
「…世界樹へ行かなくては…」

***

 医薬品の臭いで起きるなんて、『新しい記憶』を持った時以来だなぁ…。

To be Episode.31
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